Tempura-chan’s blog

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留学経験のない私が英検1級を取得するまで

英検1級を2016年年度第1回で取得しましたが、ここまでの道のりが本当に大変でした。

留学経験のない私がどうやって英検1級を取得したか、取得までの苦労と勉強方法についてまとめたいと思います。

 

目次

1. 準1級までと1級の違い

あくまでも自分の経験からの感覚なのですが、準1級までと1級は全く別物だと捉えたほうが良いと思います。大学3年次に合格した準1級までは、市販の問題集を数回解いたのち、1回の受験で受かってきたのですが、英検1級は、なんと10回近くも不合格が続いてしまいました。定職に就くまでに時間がかかり、就職できるまでは受験があまりできなかったので(英検1級は受験するのに1万円以上かかります)、英検準1級合格後、1級合格まで10年かかりました。

この写真は、2013年度第1回~2015年度第3回の不合格通知ですが、2013年度第1回(合格ラインまであと16点)を除いて、すべてが合格点まであと一桁足りない、というところで落ち続けてしまいました。2015年度第2回に至っては、合格まであと1点でした。

 

その間様々な勉強法を試しましたが、中でも特に効果的であったと思うものを紹介します。

2. 勉強法

2.1. 問題集を何度も解く

これはおそらく一番オーソドックスな方法ですが、英検の対策として皆さん実施されていると思います。私は、繰り返し問題集を使用できるように、答えは書き込まずに、一冊解き終わったらまた最初から解き直すのを何度か繰り返しました。使用していたのは『7日間完成 英検1級予想問題ドリル』や『英検1級 長文読解問題120』などでした。

 

2.2. 英語ドラマ・映画で学ぶ

問題集と並行して自分の好きな英語ドラマや映画を繰り返し見ました。その中で出てくる言い回しや熟語などを書き写して覚えていました。これはどちらかというと、長く続く英語学習を続けてゆくためのモチベーションを維持する試みでした。

 

2.3. クイズ$英検ミリオネア

先に英検1級を取得していた知人に教えてもらったサイトです。英検1級に出てくる語彙がクイズ形式で出されるのですが、効果音や解答時にライフラインが使えたりと楽しんで学習を進めることができます。正答率が平均8割9割くらいになると合格へかなり近づきます

 

2.4. 同時にTOEICの受験をする

英検の勉強だけだと煮詰まってきたりする上、高額な受験料を払って受験しても不合格であった場合、手元には何も残りません。そこで、同時にTOEICの受験を行ってきましたTOEICの受験料は英検より安価で、「合格か不合格」ではなく「スコア」が戻ってきます。しかも、ビジネス場面では英検よりもTOEICを重視されることが圧倒的に多いため、同時受験はメリットが大きいと思います。さらに、英検もTOEICも同じ「英語の検定」なので、TOEICの勉強に時間を費やしても英検受験にとってマイナスになることはないと思います。

 

ちなみに、2014年の3月に受験したTOEICで950点を取りましたが、2014年度の第2回目はあと2点足りなかったため英検は不合格でした。それでも、TOEICで950点をとれたという経験が英検の勉強へのモチベーションへもつながったのです。

 

2.5. One-minute World news

イギリスBBCが毎日配信している1分間の世界のニュースです。短いので仕事の合間など隙間時間に見られて良かったのと、イギリス英語のリスニング練習にもなります。職場ではネイティブの人もいて英語会議などもあったのですが、会議などで使われる表現は何となく決まっていたりと、リスニング練習としては微妙だったので、CNNや世界のニュースサイトをリスニング練習としてよく使っていました(難易度は下がりますが、日本のNHK Worldもおすすめです)。

2.6. 英字新聞を定期購読する

上記の5つを2013年後半から続けていましたが、あと一歩のところでどうしても英検1級合格へ手が届きませんでした。

そこで、2015年の第3回があと3点足りず不合格だった結果を受けて始めたのが英字新聞の定期購読です。私が購読していたのは、読売新聞が出している"The Japan News"という英字新聞でした。英検にはリーディング問題やライティング問題、そしてスピーキング問題で時事ネタに関する物が多く出題されます。そこで、新聞を毎日英語で読むことで、これらすべての対策になると考えました。2.5.でもニュースを使っていたことを書きましたが、自分からアクセスしなくてはならず、どうしても忘れたりしてしまうので、定期購読で強制的に毎日手元に届くスタイルにしてみました。

 

The Japan Newsは日本の新聞社が出している英字新聞ですので、英語も比較的読みやすく書かれています。内容も日本のニュースが中心なので、一度日本語で見聞きしたものなども出てきて、英語での理解も促進されます。

 

私は英字新聞を読むという勉強を、通勤時間で行いました。当時通勤に70分強かかっていたので、その間に少なくとも1面とeditorialは読む」ことを毎日目標としました。そしてできれば、そこで得た情報に対して自分なりの意見を持つ訓練を行いました。

 

この勉強方法はあまり力を入れすぎると続かないと思ったので、定期購読の期間を1か月や3か月と区切ったり、長期休暇の入る月には休止するなどの工夫をしました。

 

紙媒体のものを定期購読しなくても、アプリなどもたくさん出ていますが、PCやスマホを通してだとSNSを見てしまったりと誘惑が多いので、紙媒体を使っていました。

 

以上を積み重ねたり繰り返した結果、やっと英検1級に合格できました。

不合格の通知を受け取って何度も涙してきたので、本当に嬉しい結果でした。

3. まとめ

これまでの勉強法を振り返って言えることは、【細かなゴールを設定する】【生活スタイルに勉強を埋め込む】【楽しんで続ける】だと思います。

問題を何度も解いたり、TOEICなどでこまめにレベルチェックをしたりと、細かく小さなゴールを設定し、そこへ向かって努力をします。そして、「さあ勉強するか」というよりも、自分の生活スタイルの中に勉強の要素を入れ込んでみる、という点も重要です。そして何より、少しでも自分が楽しいと思える要素を取り入れることが一番重要だと思います!